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2010.11.12

本【死ねばいいのに】

死ねばいいのに Book 死ねばいいのに

著者:京極 夏彦
販売元:講談社
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派遣で働く女性がマンションで殺された。友人と思われる「今時の男」が、その女性はどんな人間だったかを関係者に聞く為に訪れてくる。しかし、関係者が話すのはその女性のことではなく、自分の話ばかりだった。

 

 

現代版、憑物落とし。

さすが、京極夏彦。上手い。

質問される関係者は、肉体関係があった派遣先上司、隣の部屋の女、借金のかたに被害者を譲り受けたやくざ、借金のかたに被害者を差し出した母親・・・。

 

 

 

みんながみんな、言い分があってそれを口にする。
「自分がよい人間ではない。それは認める。でも、自分の行動には致し方ない理由があるのだ。」

この辺の表現が上手い。読んでて最初は、その人たちに肩入れしちゃうのだ。
だって、本人たちも悪口を言うんじゃなくて、「いたし方がない。自分も悪い。」ってスタンスなんだもん。
それに、本人たちも腹の底から、そう思ってるんだよ。自衛のために。
それは、「大変やねぇ。」って思ってしまう。

でも、だんだんだんだん、イライラしてくる。

「言い分はわかるよ。でも、だから何?自分はどうしたいの?どうすればいいと思うの?」

 

そこで、すかさず憑物落とし
「死ねばいいのに。」
物騒ではあるが。

 

正直、話は薄いんだけど、人物描写のさじ加減の上手さがすごい。

 

ただ、オチがうーーん。
後、主人公が、「話聞いてんのか?」って感じのキャラでイライラしちゃう。
(わざとだろうけど)

まぁ。携帯小説だったらしいので、一冊の本としての完成度が目的ではないのでしょう。

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